マンションでのペット飼育について

投稿日時:2018/04/09

不動産の仲介をしていると、「現在ペットを飼っている、または将来的にペットを飼いたいのですが、ペット可のマンションってたくさんありますか?」というご相談です。

 

そこで良く耳にするのは「前に別の不動産屋さんに聞いたら、バレなければ大丈夫ですよ」とか、「結構同じマンション内で飼っている人がいますので大丈夫」とかいい加減なことを言う営業マンも多いみたいです。

 

そこで、今回、ペット飼育についてのブログを書きました。

 

Q.マンションでペットは飼えないのか?

 

私が居住するマンションでは、管理規約で禁止されているにもかかわらず、猫や犬などのペットを飼っている家庭が多くみられます。他人の迷惑にならなければよいとも思われますがどうなのでしょうか?

 

 

A.現存する多くのマンション管理規約では、なんらかの形でペット飼育を制限する条項が置かれているようですが、裁判例にも「建物内において犬を飼育してはならない」としてこれを認めたものがあります。

 

【マンション利用の制約】

区分所有建物において、区分所有者は、建物の保存に有害な行為、その他建物の管理または使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならないとされ、管理規約などでペット飼育禁止を定めているマンションも数多くみられます。そして、この規約の効力は、元々の区分所有者本人ばかりでなく、マンションを譲り受けた者や賃借人などに対しても及ぶものとされています。

 

【ペット飼育制限条項の合理性】

マンション管理規約のペット飼育制限条項の合理性が争われた裁判において、裁判所は、次の理由により、現在のわが国の社会情勢や国民の意識などに照らせば、全面的に動物の飼育を禁止した規約は相当の必要性および合理性を有し、規約により動物の飼育を禁止される者のうける損害は、社会生活上通常受忍すべき限度をこえたものとはいえないとしています。

 

①共同住宅においては、居住者による動物の飼育によってしばしば住民間の深刻なトラブルが発生すること

②多くのマンションではこのようなトラブルを回避するために動物の飼育を規約で禁止しており、動物の飼育を積極的に認め、あるいは一定の条件を設定して動物の飼育を認めているマンションは、社会的な話題となってマスコミなどが取材に訪れるなど希少な存在であること

③動物の飼育を認める規約を有するマンションではトラブルを防止するため、飼育方法や飼育を許される動物の定義などについて詳細な規定をもうけてること

④そもそも共同住宅で他の居住者に全く迷惑がかからないよう動物を飼育するためには、防音設備をもうけたり集中エアコンなどの防臭設備を整えるなどの住宅の構造自体を相当程度設備したうえで、動物を飼おうとする者の適正を事前にチェックしたり、飼い方などに関する詳細なルールをもうける必要があること

 

居室のみで飼育できる小動物を除いては動物の飼育を禁止する定めのあるマンションにおいて、飼育していたドーベルマンが襲い掛かって他の区分所有者から専有部分を賃借していた居住者を負傷させたところから、被害者一家が賃貸借契約を解約して同マンションから転居してしまったため、賃貸人たる区分所有者が賃料収入が失われたとして、ドーベルマンの飼い主に対して損害賠償を求めた事案において、賃貸借契約には2カ月の予告をもって解約の申し入れをすることができるほか2カ月分の賃料相当額の支払いをもって即時解約することができる旨の定めがありましたが、そのマンションが超高層マンションであり、2カ月程度では新たな賃借人を確保することは難しいとして、一般的に新たなる賃貸借契約の締結が比較的見込まれる時期までの期間も考慮して、ドーベルマンの飼い主に対して、空き家となって以降9カ月間の賃料相当額の損害賠償が命じられた例もあります。(東京高判平25.10.10判時2205.50)

 

 

【ペット飼育を認めるマンション】

しかし最近ではマンションに住みつつペットを飼いたいと思う人たちも増加してきており、ペットの飼育を認めるマンションも多くなってきました。

「マンション標準管理規約」に関し、住宅宅地審議会の出したコメントでは、ペットの飼育を認めるか否かは規約で定めるべきであり、飼育を認める場合は、以下のような事項を定める必要があるといっています。

①動物の種類および数などの限定

②管理組合への届出または登録などによる飼育動物の把握

③専有部分における飼育方法ならびに共用部分の利用方法および糞尿処理などの飼育者の守るべき事項

④飼育に起因する被害などに対する責任

⑤違反者に対する措置

 

※私がお客様によく言っているのは、ペット不可の物件においては、ペットが不可だから住んでる人もいる事をよく考えて下さい。ペット禁止のマンションは、他の居住者が飼っているからといって、飼って良い事にはなりませんとはっきり伝えさせて頂いております。

 

東海道不動産㈱SJCにはペット可の物件も多数取り揃えておりますので、お気軽にご連絡ください!

PAGE TOP